【体験談】日本人には理解不能?!国際恋愛で感じたカルチャーショック5選

illustration by Storyset 国際恋愛
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「えっ、二人きりのデートじゃないんだ…」

筆者が今のパートナー(夫)と知り合って2回目のデートの日。待ち合わせの場所に到着すると、笑顔で手を振る彼と、その周りに3人の外国人男性たちが…二人だけでのデートだと思っていたので、思わず顔がこわばってしまったのを今でも覚えています。

彼はヨーロッパ出身。笑顔が素敵でとても優しい人ですが、付き合い始めたばかりの頃は、正直「なんでそんなことするの!?」「どうやったらそういう考えになるの?!」と驚くことや戸惑うことが続きました。

日本人同士では当たり前だった価値観がまったく通じなかったり、逆に相手の行動に「え、それは失礼では…?」と戸惑ったり。

文化や考え方の違いが、想像以上に日常のあちこちに現れるものなんだと痛感しました。

ひかり
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この記事では、長年国際恋愛をしている筆者が経験した、さまざまな「カルチャーショック」を5個ご紹介します!

もしも今、あなたが外国人のパートナーと付き合い始めたばかりで戸惑っていたり、これから国際恋愛に踏み出そうとしているなら、この記事が相手との関係性を築くうえでのヒントや安心材料になるはずです。

それでは早速見ていきましょう!

「時間」に対する考え方のちがい

今の夫とマッチングアプリで知り合い、初めて対面で食事をした日のことでした。待ち合わせの5分前には到着するタイプのわたしは、その日もきっかり5分前に集合場所に到着。しかし、肝心の彼は待てど暮らせどやってきません。

道に迷ったかな?事故に遭ってないかな?まさかロマンス詐欺?!といろいろな想像をしていると、彼から連絡が。

「すみません!30分くらい遅れそうです」

トラブルじゃなくてよかったと安堵したのですが、結局、彼が到着したのは待ち合わせの1時間後。その日は初めてということもあり大目に見ましたが、その後も彼の“タイムマネジメント(時間管理)”の甘さが原因でささいなケンカになることがよくありました。

先日も、こんなことがありました。仕事で外出していた彼に夜ごはんの準備をしようと思い、「何時頃に帰ってくる?」と聞いたところ、「今○○駅を通り過ぎたから、19時までには着くよ!」との返事。あわてて準備を始めたのですが、結局帰って来たのは20時を過ぎてからでした。

「19時に着くと言ったのは、最寄りの駅に19時着という意味だよ!」と後で言われたのですが、だとしても最寄駅から家まで1時間もかかりませんし、それなら最寄駅の話だってことを先に言えー!と怒りが爆発してしまいました(笑)

一概には言えませんが、日本人は基本的に「予定やスケジュールをしっかりと立てて、時間を厳密に守る」タイプの人が多いと思います。一方、海外の一部の国では、時間に対する優先順位が低く、「時間を柔軟に使う」傾向が強いそうです。

筆者はパートナー以外の外国人との恋愛経験もありますが、どの人も時間に対してルーズな印象がありました。

ひかり
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たいていの場合はわたしが待つ側になるので、「自分の貴重な時間を無駄にされた」という気持ちが拭えず、最初のうちはストレスも多かったです。

ちなみに現在では、「大事な約束は何度もリマインドする」「待ち合わせの時間は余裕を持って設定する」ことを心掛けたことで、ささいなケンカはかなり少なくなりました!

スキンシップを恥ずかしがらない

パートナーを初めて筆者の両親に会わせたときのこと。普段外出の際は必ず手をつなぐわたしたちですが、両親に会っている間も、彼はつないだ手をほどこうとしませんでした。

自分が恋愛する姿を親に見られている、という状況がこそばゆく感じたのですが、相手はお構いなし。両親がいようがいまいが、公共のエリアだろうがなかろうが、関係なくスキンシップをしてきます。

しまいには、ハグに慣れていない両親にも進んでハグをしに行くので、両親も照れながらハグをし返していました(笑)

海外ではパートナーとのスキンシップが比較的オープンで、愛情表現の一つとして自然に受け入れられていますよね。恋人同士だけでなく、家族や友人同士でも、あいさつ代わりのキスやハグが一般的な国が多い印象です。

今ではわたしの両親や友人も、パートナーと会うと自らハグをしに行きます。スキンシップがあると相手との距離感がグッと近づくので、わたしにとっては良い意味でのカルチャーショックでした。

デートには“友人同席”が珍しくない

冒頭で紹介したように、特に欧米の文化では、デートの予定にお互いの友達が同席するのは珍しくありません。筆者はこの文化の違いに随分悩まされました(今もですが…)。

付き合い始めの頃、わたしが「明日は○○ちゃんと遊ぶ予定があるんだ」と伝えると、パートナーは必ず「僕も行けるよ」「明日は仕事だから参加できない」と、自分も同席することが前提で返事をしてきました。

自分の親しい友人とパートナーが仲良くしてくれるのはとても嬉しいのですが、日本人にとってはなかなかなじみのない文化ですよね。特に女性同士が集まると、お互いのパートナーの愚痴をシェアし合うことが多いので、同席してもらうわけにはいかないのです(笑)

その逆もしかりで、パートナーは今でも男性同士の集まりに毎回わたしを誘ってきます。

内向的でビビりなわたしにとっては、毎回のお誘いを苦痛に感じることも多かったです。

ひかり
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最初のうちは「断ったらダメなんだ」というプレッシャーでやむを得ず参加していたのですが、英語の聞き取りが完ぺきではないため会話に入れない時間が多かったのと、楽しそうなふりをしている自分がみじめに思えて、毎回辛い気持ちになっていました。

パートナーともこの件では何度も話し合いをしましたが、今ではそんなわたしの性格を理解してくれたうえで、「僕は毎回誘い続けるし来てくれたら嬉しいけど、心から参加したいと思った時にだけ参加してくれたらいいよ」と言ってくれています。

カルチャーショックを感じた後、その違和感をそのまま放って置くのではなく、その違いをどう乗り越えていくかをきちんと二人で話し合うことの重要さを感じた経験でした。

毎日電話は当たり前?!家族を大切にする文化

これは相手の宗教観にもよってくると思いますが、家族への向き合い方が日本のそれとは大きく異なることが多く、カルチャーショックの連続でした。

例えば筆者のパートナーの場合、両親と毎日電話は当たり前。遠く離れた場所にいる家族と直接会える機会が少ないということもありますが、ときには「そんなに毎日電話して、話すことある?!」と思うこともありました。

私自身は1ヶ月に1回家族と連絡すればいいほうだったのですが、パートナーの影響を受けて、今では前よりも頻繁に連絡を取ったり会いに行ったりするようになりました。

また別の場面では、彼の両親に結婚報告をするための旅行を計画したときのこと。彼が開口一番、「家族全員に会いに行くのに、1ヶ月はかかるから覚悟してね!」と言われた時の衝撃は忘れられません(笑)

それもそのはず、てっきり両親だけに挨拶しに行くのかと思っていたら、両親・兄弟・親戚・親戚のような親友・その他友達など、何十人もの人の名前が出るわ出るわ…あいさつ回りだけで計3カ国を横断する、壮大な旅となりました。

ちなみに筆者のパートナーは、キリスト教の一派である「ロシア正教」を信仰しています。家族を大切にすることが重要視される宗教を信仰している彼にとって、家族を大切にすることが人生において重要な価値観になっているのだなと感じた出来事でした。

相手との約束よりも、自分の気持ちを優先する

国際恋愛をしていていちばん「目からウロコ」だったのが、この「自分の気持ちを優先する」という考え方でした。

パートナーには仲良しの友達が数人います。そのうちの一人が「来週花見をしない?」と言ってきたときのこと。メッセージを受け取ったパートナーは、即座に「名案だね!」と返事をしていました。

そして当日。朝ベッドから起きて来たパートナーが開口一番、「今日は天気も良くないし、ちょっと気が乗らないから花見は断るね」と言ってきました。

「えっ、でも乗り気だったよね?向こうもあなたが来るつもりで準備していると思うよ。そんな理由で断って大丈夫?」と聞くと、「でも行くって言ってないし。気が乗らないのに行ってもお互い楽しくないでしょ」と言われました。

そうして彼がお断りの連絡を入れると、その友人からは「そうか。ならまた次の機会に!」とあっさりした返事が返ってきました。

この一連のやりとりが、日本人のわたしにとっては本当に衝撃的で、頭をガツンと殴られたような気持ちになりました。

ひかり
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一度した約束は絶対に破ってはいけない、多少自分の調子が悪くても相手との予定を優先させなければならない、と思ってきたわたしには、「気分が乗らなかったら断っていいんだ」という、ある種当たり前の教訓を受け取ったのです。

彼にそのことを伝えると、「もちろん僕も約束を破るのは嫌いだよ。だから絶対に行きたいお誘い以外は、どちらの結果になってもいいように曖昧に答えることが多いかもね」と言っていました。

自分の気分を大切にすること、ものごとに柔軟に対応することは、国際恋愛を通じて学んだ大切な教訓のひとつになっています。

結論|カルチャーショックは「悪いこと」じゃない

いかがでしたか?今回は筆者が実際に体験したカルチャーショック5選を紹介しました。国際恋愛ならではのカルチャーショックもあれば、日本人同士の恋愛でもありえそうな考え方の違いなどあったのではないでしょうか。

根本的な考えの違いから、ケンカになったり不満がたまったりすることもありますが、違いがあることがお互いをより深く理解するきっかけにもなりますよね。カルチャーショックも悪いことばかりではないなあと、日々そんなふうに感じています。

この記事が、みなさんの恋愛の参考になれば嬉しいです!

ひかり
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