「嫌われたくない」を克服!国際恋愛で気づいた人間関係を楽にする3つの秘訣

illustration by Storyset 国際恋愛
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なやみねこ
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パートナーの友人たちとのコミュニケーションは難しいことばかりニャ…

外国人夫との恋愛を始めて以降、大きな悩みの種だった「夫の友人たちとのコミュニケーション」。ただでさえ日本人に対しても人見知りなわたしは、言語の壁、文化の壁がある夫の友人たちに対して、「どう思われているんだろう」「嫌われたくない」という気持ちでいつもいつも不安でした。

ウジウジした自分の性格をなんとか直したい!と思い、自己啓発や心理学の本を読み漁るも、30年以上付き合ってきた自分自身を変えるのは至難の業でした。

そんなわたしがつい最近、あるロシア人カップルとの再会をきっかけに、“嫌われないように頑張る自分”を少しずつ手放せるようになったんです。

この記事では、わたしがその経験から学んだ「人間関係を軽やかにする考え方」をお話しします。国際恋愛や異文化交流の中で疲れを感じている方に、少しでも心が楽になるヒントを届けられたらうれしいです。

国際恋愛で直面した壁|外国人夫の友人に嫌われた?!

夫と結婚してから最初の秋。わたしたちは夫が昔住んでいたロシア・モスクワを初めて訪ねることになりました。滞在先は夫の昔からの友人宅。緊張しながら友人のお家を尋ねましたが、夫の友人とはすぐに打ち解けることができました。しかし、その友人の彼女とはなぜか気が合わず…話しかけても無視されたり、わたしが話をしているのをさえぎるように発言されたりしました。

何となくですが、敵対心のようなものを持たれている気がして、すごく居心地の悪い時間を過ごしました。「わたしがこんな性格だから、誰もわたしを好きになってくれないんだ」と自分を責めてしまい、悲しい気持ちでベッドにもぐりこんだのを覚えています。

当時のわたし、自己肯定感が低すぎる…笑

ひかり
ひかり

「好かれようとしない」と決めた理由|努力の方向性を変えてみた

それから2年後、そのカップルが日本に1週間遊びに来ることになりました。滞在先はもちろん、わたしたちの家です。

正直、最初はすごく嫌でした。「また気を使って好かれようとして、自己嫌悪におちいるんだろうなあ…」と。飛行機が何らかのトラブルで遅延してくれないかなと、最低なことも考えていました。

もやもやした気持ちの中で、またあんな気持ちになるのは嫌だ、それを避けるためにはどうしたらいいだろう?と考え続けていました。決して簡単なことではありませんでしたが、延々と考え続けた結果、ふと思ったのです。

彼女を好きになる必要もないし、好かれる必要もない。ただ、日本に来てよかったなって思ってほしい

「自分のことを好きになってほしい」というひとりよがりな願いよりも、「日本が素敵な国だと知ってもらう」というより大きな目標ができたことで、「努力の方向性」を変えることができたのです。わたしにとってとても大きな出来事でした。そして1週間、この“心の軸”を持って過ごすことにしました。

人間関係が好転!「自然体」でいることの驚くべき効果

実際に会ってみると、彼女は思っていたよりずっとフレンドリーで、「あの時の冷たさはなんだったんだろう」と拍子抜けするほどでした。

わたしも、今までのように自分を無理に良く見せようとすることをやめました。日本を好きになってもらうことが目標になったので、観光地の情報や歴史を伝えたり、おいしいレストランについて紹介したりなど、彼らが興味を持ちそうな話題を積極的に提供しました。

自分の気持ちを優先する「自分軸」の考え方も活かすことができました。例えば、みんなで夜ごはんを食べた後、二軒目に行こうとする夫とそのカップルに「疲れたから先に帰るね」と断ることができたのです。以前だったら、行きたくないと思いつつも、場の空気を壊すのが嫌で我慢して参加していたはずです。

その瞬間、「言いたいことが言えた。ちゃんと自分の気持ちを大切にできている」と感じて、自分が誇らしくなりました。これまでは「嫌われたらどうしよう」といつも不安になっていたのに、今は「自分を偽らなくてもいい」と思えるようになったのです。

自分のなかでもすごく大きな変化だったなと感じています。

ひかり
ひかり

強気な彼女の涙に気づかされた|他人の「弱さ」を知るということ

一方で、彼らが日本に滞在している間に、4人でショッピングに出かけた日がありました。ちょうど疲れが出てきたタイミングもあってか、そのカップルがささいなことから口論になってしまいました。ふと気づくと、彼女はそっぽを向いて涙を流していました

強気で堂々とした印象のあった彼女が静かに泣いているのを見て、夫は「慣れない国に来て疲れているんだろうね」とわたしに言いました。

その姿は、いつかの自分に重なりました。そして、「あんなに堂々としていて強気な彼女でも、わたしと同じように悩んでいるんだ」という当たり前のことに気づいたのです。わたしはそっと彼女をハグしました。もう自分のなかに、もやもやとした気持ちやわだかまりは無くなっていました。

嫌われたくない」を手放すと、かえって心を開いてもらえる

不思議だったのは、わたしが自然体でいようと決めたとたんに、彼女のほうからも心を開いてくれたような気がしたことです。彼女の態度が変わったのではなく、わたし自身の見方や考え方が変わったからこそ、相手に対しての印象も変わったのだろうなと思います。

「嫌われたくない」「夫の友人全員に気に入られたい」という気持ちから、自分をよく見せようとしていたころは、相手の小さな言動やふるまいをすぐに“敵意”として受け取っていたのかもしれません。初めて夫の友人カップルに会った時、もしかしたらその彼女もわたしと同じように緊張していたのかもしれないと、今になって思えるようになりました。

夫の家族や親戚、さまざまなタイプの友人たちと出会った今は、わたしはわたしのままでいい」という考え方を持つようになりました。この結論に至るまでに、数えきれないくらい泣いたり惨めな思いをしてきましたが、わたし自身の“心の成長”において必要なステップだったと確信しています。

ありのままでいることが、他人との心の距離を縮めるいちばんの近道なんだと気づきました。

ひかり
ひかり

【まとめ】国際的な人間関係で学んだ「心を軽くする3つのルール」

今回の出来事を通して、わたしは人間関係における3つのルールを学ぶことができました。

  • 好かれようとしなくていい。自然体のほうが、結果的に好かれる。
  • 「無理だな」と感じたら、距離を取ってもいい。断る勇気が自分を守ってくれる。
  • 自分軸を大切にする。相手がどう思うかより、自分がどうありたいかを基準にする。

異文化の中では、価値観のズレや誤解が起きるのは当たり前。そもそも自分の友人ではなく夫の友人たちですから、気が合う人がいたらラッキー!くらいの気持ちでいるのがいいと思います。

全世界の人とベストフレンドになることは絶対にできません。だからこそ、他人に好かれようとするよりも、自分が自分らしくいられることを第一に考えることが大切です。

わたしと似たような状況で悩んでいる方がいたら、ぜひこの経験談を参考にしてみてくださいね。

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